ぎっくり腰

【ぎっくり腰】痛みの原因ズバリ!TOP3

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ぎっくり腰 痛みの原因ズバリ!TOP3

by 藤井聖司

ぎっくり腰…一体何が起こっている?

病院でも原因はわからない

「ぎっくり腰(急性腰痛症)は、腰部に突然疼痛が走る疾患」(by Wikipedia)だが、実はハッキリした原因や対処法・治療法についての統一見解はない。実際引用元のWikipediaでも「この記事には複数の問題があります」と注が付いているほどだ。(2021年1月現在)

立ち上がれないほどの腰痛が突然起こり、自分の骨がどうにかなってしまったのでは?!と不安で病院に行っても、多くの場合「骨には異常ありません」と言われ、様子を見ましょうと、湿布や痛み止めを渡される方がほとんど。

痛みの原因は何ですか?と聞いてもハッキリした答えは返ってこない。

「年のせいで骨が変形している」「脊柱管が狭窄している」「ヘルニアが出ているのが原因」「無理をして腰に負担がかかったのでしょう」など、それらしいことを言われるケースもあるが、骨は長年かかって少しずつ変形してきたはずなのに、痛みは突然起こる。こうした説明では納得できる方は少ないだろう。

原因は急激に骨が歪んだこと!

詳細は動画にて説明してありますが、急激に骨が歪むことで主に3つの痛みが襲ってきます。

1:関節面や周囲の靭帯の痛み

かがんだり重いものを持ったりなど急激に力がかかって歪むと、骨と骨の間の関節面や骨と骨をつなぐ靭帯に傷がつくような形になり痛みが出ます。

特に仙腸関節は多くの靭帯で骨がズレないように固定されているので、それが歪むとその衝撃はなおさらですよね…。

関節面や靭帯の痛みが出ている時の特徴は

骨と骨を繋ぐ部分が痛んでいる場合には、割と狭い範囲でピンポイントに「ここが痛い」と指で指し示すことができるような痛みが出るのが特徴だ。

2:神経の痛み

腰周辺の腰椎・仙骨からは足の先へ伸びる神経が出ています。

posterior_displacement
腰椎や仙骨が後ろへ急激に歪むことで、前へ伸びてゆく神経(オレンジのライン)が急激に引っ張られ、その神経の通り道に激痛が走る。

中腰の姿勢や腰を丸めて重いものを持ち上げる姿勢などは、腰椎・仙骨が後ろへ歪むように力がかかる姿勢の代表。他にも庭仕事や片付けでずっとしゃがみ込んでいたり、高いところへお荷物を上げ下ろしするなど腰を過度に反らせる姿勢でも後ろへズレることがあります。

仙骨が左に傾く
仙骨が左に傾いた図。右側に伸びる坐骨神経(赤いライン)が強く引っ張られる形になり、その神経の通り道に激痛が走る。

また腰を捻ったり、左右差のあるスポーツや仕事を行なっているうちに仙骨が傾いたりねじれたりするケースも多い。この場合は左右どちらかだけに強い痛みが走る。

神経の痛みが出ている時の特徴

神経の痛みが出ている時の特徴は、動かした瞬間にビリっと電流が走るような痛みが出ること。腰からお尻にかけて、またはお尻から太ももの裏側にかけて電流が走るような感覚は、まさに坐骨神経の痛みが出ている代表的な症状だ。

ぎっくり腰のあと、すねにビリビリした感覚やしびれが残る場合も、同じように神経の痛みが残っていると考えて間違いない。

坐骨神経
坐骨神経は腰から足先まで伸びてゆく。腰椎・仙骨が歪むことでこの神経の通り道のどこに痛みやしびれなどの症状が出てもおかしくない。

後ろにズレているのか、傾きやねじれがあるのか、背骨コンディショニング・インストラクターは実際にお客様に椅子に座ってもらい、見た目でチェックします。

ハッキリとどのように歪んでいるかがわかれば、よりその歪みに合わせて運動処方や矯正(施術)ができます。

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3:筋肉の痛み

2で書いた「神経」は主に筋肉へ繋がり、その感覚を筋肉から脳へ伝えたり、または脳から筋肉へ動けという指令を伝える。

その筋肉へ繋がる神経が強く引っ張られて伝導異常を起こすと、その通り道にある筋肉も次第に固く縮まってくることが多い。腰椎・仙骨から伸びる神経は腰・お尻から足先まで繋がるのでその通り道にある筋肉全てが固く縮まって痛みを感じる可能性があるのだ。

筋肉の痛みが出ている時の特徴

筋肉の痛みが出ている時は、割と広範囲に固まるような感覚になる。1や2のように「ココ!」とピンポイントでなく、手のひら全体でこの辺がガチガチに固まっていて痛い!という感じだ。

安静が一番回復が遅い!

根本原因を解決しよう

  1. 関節面・靭帯の痛み
  2. 神経の痛み
  3. 筋肉の痛み

これらの痛みが一気に襲ってくる「ぎっくり腰」だが、いずれも根本は腰椎・仙骨が急激に歪んだことであり、一時的にそれらを緩めるようなハリやマッサージのような施術をしても、根本的な骨の歪みを解決しない限り、何度も繰り返してしまう。

痛い時に動かすのが怖い!という気持ちもわかるが、ぎっくり腰の後にベッドで安静にしたグループと痛みのない範囲で日常生活を普通に過ごしたグループでは、ベッドで安静にした方が回復が遅かったとの研究がある。*1

おそらくは動かさないでいることで、歪んだままの関節・靭帯がさらに固まってしまうからではないかと思われる。

「腰痛体操」の盲点

ちなみに先ほどの「安静にした方が回復が遅かった」の研究では「腰痛体操」をしたグループも比較対象にした上で、日常生活を普通に過ごす方が回復が早いと結論付けている。

また『腰痛診療のガイドライン2019』では運動療法に急性腰痛(ぎっくり腰)の痛みを改善する効果はないとしている。*2

それでは運動はぎっくり腰に逆効果?と思ってしまうが、実際にその根拠となっている論文を読むと、行われている「腰痛体操」はうつ伏せで体を反らせる背筋運動であって、仙骨や腰椎を正しい位置に矯正したり、歪んだ関節周辺を緩める体操ではない。

これが背筋運動でなく、背骨コンディショニングだったら間違いなく逆の結果が出ていただろうと思います。実際に何とか会場まで来られた、と言うレベルの方が体操・矯正の後、スタスタ歩いて帰られることが日常茶飯事なのですから。

今後、背骨コンディショニングがさらに普及してそうした研究・論文が出るような状況になり、ガイドラインに「急性腰痛症にお勧めの体操は仙骨枕です!」と記載される日が来ることを願って、今後も活動を続けて行きます。

お勧め対処法BEST3は次回発表!

ぎっくり腰の「原因」がハッキリすれば対処法もハッキリします。

少しでも痛みを和らげ、楽になるためにはどうすれば良いのか。詳しくは次回お伝えしてゆきます。

実際の体操の方法は「背骨スタジオ・オンラインプレミアム」または「背骨スタジオ・プレミアム+(プラス)」にて配信中。

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*1:Malmivaara A, Hakkinen U, Aro T, et al. The treatment of acute low back pain- bed rest, exercises, or ordinary activity? Nengl J Med. 1995;332;351-5

*2:Hayden JA, et al. Meta-analysis: exercise therapy for nonspecific low back pain, Ann Intern Med 2005;42:765.

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